産科

産科とは

当クリニックには分娩施設はありませんが、妊婦さんを対象とした妊婦健診を行うほか、妊娠の有無を確認する妊娠診断を行っています。

また、家庭的な事情や胎児の状態によって妊娠継続が困難という場合の人工妊娠中絶も行っています(当クリニックでは妊娠11週目までの妊婦さんが人工妊娠中絶の対象)。

妊娠検査

妊娠診断とは

妊娠しているか否かを判断する検査になります。この場合、被検者の方の尿を採取し、尿中に含まれるHCGを調べていきます。陽性反応が出た場合は、画像検査のひとつである経膣超音波検査(膣内に経膣プローブを挿入し、超音波を発信することで子宮や卵巣の様子を画像で確認できるようになる)を行い、胎のう(胎芽 など)が確認された場合に妊娠が成立していると判断されます。

妊婦健診

妊婦健診とは

妊婦さんの健康状態や胎児が成長する過程を定期的に確認し、ハイリスク妊娠の可能性なども調べていくのが妊婦健診です。当クリニックでは、里帰り出産の方で分娩予約が決まっている方であれば妊娠32週目あたりまで妊婦健診の対応が可能です。

なお妊婦健診を受ける頻度や検査内容というのは妊娠週によって変わってきます。例えば頻度で言えば、妊娠11週(3ヵ月)までに計3回、妊娠12週(4ヵ月)~23週(6ヵ月)までは4週間に1回、24週(7ヵ月)~35週(9か月)は2週間に1回、36週(10ヵ月)以降は週1回といった間隔です。

毎回共通して行われる検査項目、妊婦健診の際に必要に応じて行われるとされる医学的検査は以下の通りです。また、妊婦健診の日でなくとも出血や腹痛などの症状がみられたという場合は、健診日を待つことなくご来院ください。

毎回共通して行われる基本的な項目

妊婦健診の際、必要に応じて行われる医学的検査

妊娠初期~23週
  • 血液検査【初期に1回】
    血液型(ABO血液型・Rh血液型・不規則抗体)、血算(白血球、赤血球、血小板の数・大きさ・容積・形態など)、血糖、B型・C型肝炎抗体、HIV抗体、梅毒血清反応、風疹ウイルス抗体
  • 子宮頸がん検診(細胞診)【初期に1回】
  • 超音波検査【期間内に2回】
妊娠初期~30週
  • 血液検査【妊娠30週までに1回】
    HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)抗体検査
  • 性器クラミジア【妊娠30週までに1回】
妊娠24~35週
  • 血液検査【期間内に1回】
    血算、血糖
  • B群溶血性レンサ球菌【期間内に1回】
  • 超音波検査【期間内に1回】
妊娠36週~出産
  • 血液検査【期間内に1回】
    血算
  • 超音波検査【期間内に1回】

人工妊娠中絶

人工妊娠中絶とは

人工妊娠中絶は母体保護法で定められているものですが、妊娠22週を過ぎると適応外となります。

つまり人工妊娠中絶が可能な期間というのは、21週6日までで、母体保護法指定医師でないと中絶手術を行うことはできません(当院長は母体保護法指定医師です)。なお当クリニックでは、妊娠初期の12週未満(11週6日)までの妊婦さんに限って人工妊娠中絶を行います。

手術前の注意点

手術を希望される場合、妊娠が正常なものかそうでないのか、当クリニックで実施可能な妊娠12週目未満の妊娠週なのかを調べる検査、手術時の注意点の説明などを行う必要があるので事前にご来院ください。

上記の案件を確認し、手術が可能と医師が判断すれば日時の予約をしていただきます。また手術時に本人および配偶者の「文書による同意」(身体的・経済的理由によって母体の健康を害するおそれがある など)が必要なケースもあります。

手術内容について

妊娠12週目未満の人工妊娠中絶は、流産手術や胞状奇胎と同じように子宮内容除去術となります。同手術には掻爬法(キュレットや鉗子などで内容物を掻き出していく)と吸引法(MVAキット)があります。

どちらにしてもあらかじめラミセルなどの緩除子宮頸管拡張器を用いて子宮頸管を拡張してから行われます。手術時は静脈麻酔下で、どちらかの方法で子宮の内容物を除去していきます。

手術時間は15分程度で、痛みや出血はあまりみられません。術後は、しばらく休み、その後体調等に問題がないと医師が判断すれば、ご帰宅となります。